「空からきた少女」041

「近づくもの」
 大介(だいすけ)は花代(はなよ)の言うことなど聞かずに、ぷいと逃げるように行ってしまった。
 この二人、以前はとても仲(なか)が良かった。何でも話せる関係だった。それが、大介の両親(りょうしん)が離婚(りこん)してからというもの、二人の関係(かんけい)もぎくしゃくしてしまった。花代は、前のように仲良くしたいと思っていた。でもそんな気持ちとは裏腹(うらはら)に、ひどいことを言ってしまう自分がいた。花代には大介の行き場のない気持ちを、どうすることもできないのだ。やるせない思いで、花代は大介を見送るしかなかった。
 ――はるか宇宙(うちゅう)の彼方(かなた)、天(あま)の川の方角(ほうがく)から近づいて来る